膵臓がんの診療に携わる医師(名前をクリックするとプロフィールが見れます)


福岡大学消化器外科における膵臓がん治療の特徴
  • 肝胆膵グループは、膵臓に発生する様々な疾患に対して精密検査及び治療を行っています。なかでも悪性腫瘍に対する治療を中心に行っており、特に当科では各画像検査から内視鏡的な原因精査を行い、患者さんの病状にあわせた最適な治療を一貫して行えることが特徴です。
  • 膵臓がんは解剖学的な複雑さから腫瘍が周囲に進展しやすく、腫瘍を残さず切除することが難しく、安全に手術を行うことを心がけています。
  • 膵臓がんは手術単独では治療成績が不良な難治性ながんですが、術前、術後の化学療法や放射線治療を併用して治療成績の向上をめざしています
  • 治療方針の決定に関しては患者さんとよく相談して患者さんにとって最善の治療を選択してゆきます。

膵臓腫瘍に対する手術療法
  • 膵臓がんは腹部消化管腫瘍の中で最も悪性度の高い腫瘍であり難治性の腫瘍です。症状もなく周囲へ進展するため、外科的切除には高度な技術が必要とされます。根治する方法は外科的切除のみであり、診断時の進行度によって方法が異なります。組織学的に完全切除できる進行度の場合は根治切除(膵頭十二指腸切除術、膵尾側切除術、膵全摘術)を行っています。組織学的に完全に切除が困難な場合は、手術前に腫瘍を縮小させることを目的とした放射線化学療法抗がん剤治療を積極的に行っています。なかには腫瘍が縮小し切除が可能になる場合もあります。
  • 近年、良性・準悪性といわれる膵臓疾患(粘液性嚢胞性腫瘍、SPN、膵管内乳頭粘液性腫瘍ら)に対し腹腔鏡下手術が保険収載され、当科においても尾側膵切除術、脾温存尾側膵切除術を行っています。小さな傷でできるため、患者様への侵襲が少なく、積極的に導入しています。

進行膵臓癌に対する集学的治療
  • 膵臓がんの場合、発見された時点で、その多くが周囲に高度に進展していたり、肝臓、腹腔リンパ節、腹膜播種などの遠隔転移を伴っています。その場合は通常、切除不能と診断され、放射線療法や抗がん剤治療等の非手術療法が行われます。しかしながら、切除不能と診断されるような高度進行癌であっても、近年比較的効果の高い抗がん剤が開発されてきており、放射線療法や抗がん剤を組み合わせて、一人ひとりの状態に合わせ集学的に治療をすることで生存期間が延長する可能性があります。中には切除不能といわれる状態でも、遠隔転移をきたしていない場合には抗がん剤が著効し切除可能な状態になることも認めるようになってきています。
  • 抗がん剤治療においては副作用などの管理が重要です。私たちは抗がん剤専門の薬剤師などと協力してできるだけ副作用を軽減しながら抗がん剤の効果を最大にできるように勤めています。 



術前放射線化学療法・化学療法にて切除しえた症例

  • 当科受診時に膵頭部に8㎝大の腹水を伴う大きな腫瘍を認め、放射線化学療法及び化学療法を行った。
  • 腫瘍は著明に縮小し膵頭十二指腸切除を行い、現在も無再発生存中。

 

「諦めない治療」を実践します。


膵臓癌に対する重粒子線治療
  • 現在、膵臓癌に対する重粒子線治療先進医療として行われるようになっています。当院では放射線科に治療相談窓口を設けており、希望される場合は当科より相談することが可能です。