手術をどこで受けるかお悩みの方へ

  • いざ”がん”の告知を受け、手術などの治療を受ける時にどこで受けるかは頭を悩ませることだと思います。
  • 病院の性質と手術後の成績(合併症の頻度や生存率など)についてこれまでの世界で行われた研究が数多くあります。
  • その結果、がんの手術数が手術後の成績に関係するという報告がなされています。つまり手術の数が多い方が少ない施設に比べて手術の成績が良いという結果です。
  • また、それだけではなく、専門医の有無などによっても同様に手術の成績に差が認められるという報告があります。
  • もちろん選ぶ基準はこれだけではありませんが、病院を選ぶ時の参考にしていただければと思います。


大腸がん検診について

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大腸がんは日本人のがんの中で死亡率が上位を占める重要ながんです。

最近でも高齢化の影響もあり死亡者数は増えてきています(左図)。

大腸がんも早期の段階で見つかれば手術や内視鏡治療のみで根治が望めます。

日本では大腸がん検診の受診率が低い(3人に1人しか受けない)のが問題です

更に、便潜血陽性であったときに3人に1人は大腸カメラによる精密検査を受けないのも問題です。

検診を受けていただく方が増えれば、それだけ早期に大腸がんを見つけることが可能ですので治る確率が上がります!

大腸はデリケートな場所だと思いますが、大切な命を守るために検診や消化器科で時々内視鏡検査を受けることをおすすめいたします!!

 



ロボット手術ってどうなの?!

ロボット手術とは、外科医が手術用ロボットを用いて患者さんの手術を行うものです。決してロボットが勝手に患者さんを手術するわけではありません。

このロボットは、腹腔鏡の手術のようにお腹に小さな孔をいくつか開けてその孔から手術を行うものです。小さな傷で手術ができる腹腔鏡の手術の特徴を残しながら、より患者さんに優しい手術ができます。

現在、食道・胃・直腸がんに保険適応となっております。

詳しくはロボット手術のページをご覧ください。2020/8/20



新型コロナ流行下のがん診断の遅れに注意!

 新型コロナウイルス感染症の流行により、クリニックや病院などへの受診を控えられている方も多いかと思います。一方、がん検診を控えることにより「本来ならより早期に発見されるはずであった"がん"の診断が遅れてしまう」ことが危惧されています(リンク)。

 がんはより発見が早い方が治癒しやすい病気ですが、早期には無症状のことが多いです。みなさんにおかれましても、コロナウイルスの感染予防にも留意しつつ、ご自身の健康全体にも気をつけていただけますようにお願いします。2020/06/06 



手術時に新型コロナウイルスに感染すると

 最近の研究により新型コロナウイルスに感染している状態で手術を受けた時には術後の肺炎の発症率やそれに伴う死亡率が上昇することがわかってきました(英文論文へのリンク)。手術を受ける予定の患者さんにおかれましては手術前の体調管理に気をつけて頂き、発熱や体調不良などがあるようであれば遠慮なく申し出ていただけるようお願いします。

 福岡大学では患者さんに安心して手術を受けて頂けるように、手術前の患者さんに原則としてPCR検査を受けていただくようにしています。2020/06/06