アカラシアの治療に関わる医師(名前をクリックするとプロフィールが見れます)

アカラシアの病気・治療に関してこちらのサイトもご覧ください。


食道アカラシアとはどんな病気?

食道アカラシアは、

・下部食道括約部(胃に近い食道の2-3㎝の筋肉)が開かなくなること

・食道全体の蠕動運動が障害を受けること

により、食道から胃への通過障害を生じる疾患です。原因はまだわかっていません。これまで10万に1人に発症するといわれてきましたが、潜在的な発症率はもう少し高いという意見もあります。また、アカラシアの患者さんの5%に食道癌が合併するといわれています。


アカラシアと思われる症状にお悩みの方は下記までご相談ください。

連絡先

Email:poem.fukuoka■gmail.com(■を@に変更して下さい)

TEL:092-801-1011(福岡大学消化器外科 塩飽(しわく) 洋生)


こんな症状がでたらアカラシアに注意

・つかえ感(水や食物が胃に下りていかない)

・食べたものが口の中に逆流してくる

・胸の痛み

・体重減少

・咳や熱を繰り返す

・上記の症状により夜間、目が覚める

・朝起きたら枕が吐物で汚れている



食道アカラシアの診断方法

・内視鏡(胃カメラ)

・食道造影検査(バリウムの検査)

・食道内圧検査

問診で、アカラシアが疑われる場合には、内視鏡や食道造影検査を行い、食道内圧検査を行って確定診断をつけます。


アカラシアの治療方法

食道アカラシアに対する治療として以下のようなものがあります。

  • 薬物療法
  • ボツリヌス菌毒素局注療法
  • バルーン拡張術
  • 手術(腹腔鏡手術)
  • 経口内視鏡的筋層切開術(Per-Oral Endoscopic Myotomy:POEM)

従来までは、食道アカラシアに対する治療法として、薬物治療、ボツリヌス菌毒素局注療法(本邦では保険未収載)、バルーン拡張術、手術(Heller-Dor手術)などがあり、手術(腹腔鏡手術)が、最も治療効果が高いとされてきました。

経口内視鏡的筋層切開術(Per-Oral Endoscopic Myotomy、以下、POEM)は、2008年に井上晴洋医師ら(昭和大学江東豊洲病院 教授)が、世界に先駆けて開発した治療法で、体表に傷をつけず、 前述の手術と同等の効果が期待できる治療法です。この治療法はたいへん高度な技術が求められますが、内視鏡治療の専門家たちによって、実際に、国内外の臨床の場で行われ、高い満足度が得られています。これまで食道アカラシアに対して治療が行われていない患者さんはもちろんのこと、 既にバルーン拡張術や外科手術が行われた患者さんに対しても、POEMを行うことが可能です。


福岡大学 食道アカラシア内視鏡治療チーム

井上晴洋教授(昭和大学横浜市北部病院)南ひとみ医師(長崎大学)とともに


食道アカラシアに対するPOEM

図はInoue H, Minami H, Kobayashi Y, et al. Peroral endoscopic myotomy (POEM) for esophageal achalasia*. Endoscopy 2010;42:265-71.より引用。写真は当院での症例


全身麻酔下で経口内視鏡(胃カメラ)を用いて治療を行います。

  1. トンネルの入り口作成し、粘膜下層にもぐり込みます。
  2. 肛門側に向かって粘膜下層を剥離し、胃の入り口部までトンネルを作成します。
  3. 食道の内側の筋肉のみを切開します。
  4. 筋肉の切開を胃の中、2-3cmのところまで行い、通常は全長約10cm程度の切開となります。筋層切開の長さは患者さんの体型や病状により異なります。
  5. 止血処置などを行った後、クリップでトンネルの入り口を閉鎖し、終了となります。

POEM前後の食道造影検査

POEMにより食道の狭窄は解除され、造影剤は胃内にスムーズに流れるようになった。症状も劇的に改善。

画像は下記の論文より引用

1)Inoue H, Minami H, Kobayashi Y, et al. Peroral endoscopic myotomy (POEM) for esophageal achalasia*. Endoscopy 2010;42:265-71.

2)Shiwaku H, Inoue H, Yamashita K, et al. Peroral endoscopic myotomy for esophageal achalasia: outcomes of the first over 100 patients with short-term follow-up. Surg Endosc 2016.


福岡大学病院の現状

2011年9月より、POEMを開始し、2017年12月までに約250名の患者さんに対し、安全にPOEMを施行してきました。アカラシアの症状にお悩みの方、詳細な情報をご存知になりたい方は担当医師の外来もしくは以下のメールアドレスまでご連絡を頂ければ幸いです。お電話でのお問い合わせも受け付けております。

 

連絡先

Email:poem.fukuoka■gmail.com(■を@に変更して下さい)

TEL:092-801-1011(福岡大学消化器外科 塩飽(しわく)洋生)